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コラム

屋根修理のシリコン塗料を解説!メリット・デメリット・劣化サイン

2026年05月10日(日) 10:00の投稿「屋根修理のシリコン塗料を解説!メリット・デメリット・劣化サイン」の画像

大切なお住まいを雨風や紫外線から守り続けるために、屋根の定期的なメンテナンスは欠かせません。
外壁や屋根用の塗料の中でも、特に圧倒的な人気を集めているのが、シリコン塗料です。

この記事では、屋根修理におけるシリコン塗料の劣化サインや補修方法、費用相場について詳しく解説します!

 

1.屋根修理におけるシリコン塗料の基礎知識

シリコン塗料は、主成分であるアクリル樹脂にシリコン樹脂を結合させて作られた機能性の高い塗料です。
現在、日本の住宅塗装業界において7〜8割のシェアを誇る、スタンダードな製品です。

耐用年数は、10〜15年程度と、比較的長く設定されています。
太陽からの紫外線や激しい雨風に強いため、過酷な環境に晒されている屋根の保護に適しています。

 

2.屋根修理におけるシリコン塗料のメリット

シリコン塗料がこれほどまでに日本の住宅で普及しているのには、明確な理由があります。
ここでは、大切なご自宅の屋根塗装にこの塗料を採用する際のメリットをお伝えします。

 

2-1.汚れに強い

シリコン樹脂の性質により、塗布して乾燥した後の塗膜の表面が、非常に硬く緻密な状態に仕上がります。
そのため、空気中の細かいホコリや排気ガスなどの汚れが、表面に付着しにくいです。
さらに、高い撥水性も兼ね備えているため、雨が降った際に、雨水と一緒に汚れを自然に洗い流す効果が期待できます。

 

2-2.断熱性・遮熱性が高い

真夏の強い直射日光を反射して、屋根の表面温度が異常に上昇するのを防ぐ、遮熱機能を持った製品も存在します。
太陽光の赤外線をしっかりと反射することで、室内の温度を下げる効果が期待できます。
夏場のエアコンの消費電力を削減でき、家計の省エネに貢献します。

 

2-3.コスパが良い

寿命が短いウレタン塗料よりも長持ちし、高価なフッ素塗料よりも価格が安いという、絶妙なバランスが魅力です。
1平方メートルあたり2,000〜3,500円というお手頃な価格でありながら、10年以上の耐久性を誇ります。
次回の塗り替えメンテナンスまでの期間をしっかりと延ばせるため、長期的なトータルコストを抑えられます。

 

3.屋根修理におけるシリコン塗料のデメリット

優秀で人気の高い塗料ですが、化学的な性質上、どうしても避けられないいくつかの弱点も存在します。
施工後に後悔しないために、デメリットについても理解することが大切です。

 

3-1.ひび割れしやすい

汚れを弾くために塗膜が非常に硬く仕上がるという特徴は、建物の揺れに対して柔軟に対応しきれない弱点でもあります。
地震による大きな揺れや、台風の強風による振動で屋根材が動いた際に、表面の硬い塗膜がひび割れてしまうことがあるので注意が必要です。
特にスレート屋根などの薄くて動きやすい素材に塗装を行う場合は、ひび割れリスクを考慮して慎重に施工する必要があります。

 

3-2.重ね塗りに向かない

シリコン塗料は汚れを強力に弾く撥水性が高いため、次回別の塗料を塗る際に、しっかりと密着しにくい特殊な性質があります。
そのため、10年後に再び屋根塗装を行う際は、相性を考慮して専用の特殊な下塗り材を慎重に選定しなければなりません。
下地処理の工程を怠ると、新しい塗料が数年で剥がれてしまうため、専門業者による施工技術が求められます。

 

3-3.扱いが難しい

塗料の性能を最大限に引き出し、均一に塗るためには、職人の高い技術力と長年の豊富な経験が必要不可欠となります。
当日の気温や湿度に合わせて、塗料の粘度を正確に調整して塗らないと、色ムラや早期のひび割れの原因になるので注意が必要です。
知識のない方が行うDIYでの塗装には向いておらず、実績のあるプロの塗装業者に依頼する必要があります。

 

4.屋根修理におけるシリコン塗料の費用相場と施工期間

屋根塗装の工事を具体的に検討する際に皆様が気になるのが、適正な工事費用と日数の目安ではないでしょうか。
一般的な延床面積30坪の2階建て住宅の屋根を、シリコン塗料で丁寧に塗り替える場合を想定して解説します。

安全のための足場代や高圧洗浄、そして下塗りから上塗りまでの全工程を含めて、40〜60万円前後です。
屋根の面積の広さや現在の劣化状況によって、補修費用が追加されることがあるため、最終的な金額は建物ごとに変動します。
工事期間は、天候に恵まれて作業がスムーズに進めば、7〜10日前後で足場の解体を含む全ての工程が完了します。
事前に費用と日数のスケジュールを把握しておくことで、不安なく余裕を持って工事当日を迎えることが可能です。

工法 費用相場
(30坪目安)
工期の目安/th>
屋根塗装 40〜60万円 7〜10日間

 

5.屋根修理におけるシリコン塗料の放置リスク

メーカーが定めた耐用年数を超えて、ボロボロになった屋根をそのまま放置していると、建物全体に悪い影響を及ぼします。
シリコン塗料の知っておくべきリスクについて説明します。

 

5-1.雨漏り

屋根表面の塗膜の防水機能が完全に失われると、スレートなどの屋根材そのものが直接雨水をたっぷりと吸収します。
その水分が屋根の内部に侵入して大切な防水シートを劣化させ、最終的に室内の天井や壁紙に雨漏りとして現れます。
雨漏りが発生してしまうと、家を根本から支える大切な柱などの木材まで腐食させてしまうため、注意が必要です。

 

5-2.ひび割れ

防水性が低下した屋根材は、太陽の強烈な熱による乾燥と、冷たい雨水による収縮を毎日のように繰り返します。
この過酷な温度変化と水分の吸収乾燥の繰り返しによって、屋根材自体に大きな負担がかかり、ひび割れや反りが発生します。
大きく割れた部分から、台風などの強風で屋根材が遠くまで吹き飛ばされる危険性もあるため、早急な点検と対処が必要です。

 

5-3.メンテナンス費用が高くなる

数十万円の塗装工事だけで済むはずの適切な時期を逃してしまうと、屋根材の全面交換など大掛かりな工事が必要になります。
古い屋根の上に新しい屋根を被せるカバー工法や葺き替え工事を行うことになると、150万円以上の高額な費用がかかることもあります。
定期的な塗装メンテナンスを怠ることは、結果的に家計への打撃につながるので注意してください。

 

6.屋根修理におけるシリコン塗料の劣化サイン

屋根修理におけるシリコン塗料の劣化サインについて説明します。
これらの症状があらわれたときは、専門業者による点検や塗り替えを考える必要があります。

 

6-1.チョーキング現象

晴れた日に屋根の表面を手で軽くこすった際に、チョークのような白い粉が指にべったりと付着する劣化現象のことです。
長年の紫外線によって塗料の樹脂成分が分解され、色の成分である顔料が表面に浮き出てきている状態を示しています。
防水機能が失われ始めているサインですので、この症状が見られたら本格的な塗り替えの検討時期となります。

 

6-2.ひび割れ

屋根材の表面に、髪の毛のように細い線状のひび割れが無数に発生していないかを、安全な範囲での目視でしっかりと確認します。
塗膜が経年劣化で硬化して柔軟性を失うことで、建物の微細な揺れや急激な温度変化に耐えられなくなり、表面に亀裂が発生します。
幅が1ミリを超える深いひび割れは、そこから雨水が直接内部に侵入してしまうため、緊急のパテ埋めや補修が必要な状態です。

 

6-3.塗膜の剝がれ

屋根の表面に塗られた塗料が、水ぶくれのように不自然に膨らんだり、ペラペラとめくれて広範囲に剥がれたりしている状態です。
屋根材とシリコン塗料の密着力が完全に失われており、屋根材が紫外線や雨のダメージを直接受ける無防備な状況となります。
この深刻な状態をそのまま放置すると、屋根材自体の寿命を著しく縮めてボロボロにしてしまうため、すぐに対応する必要があります。

 

6-4.色あせ

新築時や前回の外壁塗装時と比べて、屋根全体の色が明らかに薄くくすんで見えたり、白っぽく変色したりしている状態を指します。
太陽からの強力な紫外線や酸性雨などのダメージを毎日長年受け続けることで、表面の塗膜が少しずつ破壊されて発生します。
単に美観を損なうだけでなく、塗料が持つ本来の保護機能が確実に低下している証拠ですので、注意深く経過を観察してください。

 

7.屋根修理におけるシリコン塗料の作業工程

塗料の性能を最大限に引き出し、美しい仕上がりと長期間の耐久性を実現するためには、正しい手順で塗装を行うことが欠かせません。
優良な専門業者が品質を守るために必ず行っている、5つの作業工程について、順を追って解説いたします。

 

7-1.洗浄

強力な水圧を発生させる専用の高圧洗浄機を使用して、屋根にこびりついたホコリやコケなどの汚れを洗い流します。
剥がれかけている古い塗膜も一緒に削り落とすことで、次に塗る新しい塗料がしっかりと屋根材の表面に密着するようにします。
最低でも半日から1日かけて、隅々まで徹底的に汚れを落とす、その後の仕上がりを左右する大切な準備工程です。

 

7-2.下地補修

高圧洗浄が終わって屋根全体が完全に乾燥した後に、屋根材のひび割れや欠けを、専用のパテなどを使って丁寧に埋めて平らに整えます。
板金などの金属部分に発生している赤いサビを、専用のヤスリや工具を使い、手作業で丁寧に削り落とすケレン作業も、この段階で行います。
この地道で手間のかかる下地処理をどれだけ丁寧に行うかが、新しく塗るシリコン塗料の寿命を決定づけるという、重要な工程です。

 

7-3.下塗り

屋根材とこの後にメインで塗るシリコン塗料を強力に接着させるための、両面テープのような役割を果たす大切な塗料を塗ります。
現在の屋根材の種類や傷みの度合いに合わせて、最適なシーラーやプライマーと呼ばれる専用の透明や白色の下塗り塗料を選びます。
傷んでもろくなった屋根材に、水分や塗料が過剰に吸い込まれるのを防ぐ役割もあるため、決して省略できない必須の工程です。

 

7-4.中塗り

下塗りの塗料が指定された乾燥時間を経て完全に乾いたことを確認してから、お客様が選んだ色のシリコン塗料を塗っていきます。
塗料メーカーが厳格に定めている基準の塗布量をしっかりと厳守して、ローラーや刷毛を使いムラなく均一な厚みになるように仕上ることがポイントです。
適切な厚みを持たせて美しく塗ることで、シリコン塗料が持つ本来の優れた耐久性や撥水性を、長期間にわたって発揮させます。

 

7-5.上塗り

中塗りと同じ色のシリコン塗料を使用して、最後の総仕上げとなる3回目の塗装を、細部にまで気を配りながら丁寧に行っていきます。
同じ塗料を2回しっかりと塗り重ねることで、塗膜に十分な厚みと強度が生まれ、太陽光を美しく反射するツヤのある屋根が完成します。
塗り残しや色ムラがないか最終的なチェックを入念に行い、問題がなければ足場を解体して清掃を行い、全ての工事が完了です。

 

8.シリコン塗料の種類

一口にシリコン塗料と言っても、希釈するために使われている溶剤の違いによって、大きく分けて2種類が販売されています。
ご自宅の周辺環境や屋根の材質に合わせて最適な種類の塗料を選択することが、塗装工事を成功させるための秘訣です。

 

8-1.水性

塗料の主成分を水で適切な濃度に薄めて使用するタイプで、シンナーなどの強い刺激臭が工事中にほとんど発生しないのが特徴です。
小さなお子様やペットがいるご家庭や、隣の家との距離が近い住宅が密集している地域でも、トラブルなく安心して使用できます。
近年はメーカーの技術開発が大きく進み、環境や人体に優しいだけでなく、耐久性も従来の油性塗料に劣らない水準に達しています。

 

8-2.溶性

シンナーなどの有機溶剤で薄めて使用するタイプで、一般的に油性塗料とも呼ばれ、紫外線や雨風に対して高い耐久性を誇ります。
水性塗料よりも屋根材への強力な密着力が強く、アルミやステンレスなどの金属屋根を含む、幅広い素材にしっかりと塗装できるのが強みです。
作業中に強い独特のニオイが発生するため、ご近所への十分な配慮と、工事前の丁寧な挨拶回りが絶対に必須となる塗料です。

 

9.屋根修理におけるシリコン塗料のメンテナンス

屋根の塗装工事が無事に終わってからも、定期的なケアを行うことで、美しい外観と防水性を長期間維持することが可能になります。
大切な家を雨漏りから守り長持ちさせるために、ぜひ実践していただきたいメンテナンス方法をご紹介します。

 

9-1.作業後7〜15年を目安に再塗装

高品質なシリコン塗料であっても、その防水効果やツヤは、約10年を過ぎたあたりから紫外線の影響で徐々に低下し始めるのが一般的です。
前回の塗装工事から7〜15年が経過したタイミングで、次の塗り替えメンテナンスを計画するのが良いでしょう。
劣化が深刻な状態になる前に早めの対策を打つことで、建物全体への深刻なダメージと、将来の修繕費用を最小限に抑えることができます。

 

9-2.定期的に洗浄して汚れを防止する

屋根の表面に長期間ホコリや落ち葉が蓄積したままになると、そこから湿気が溜まり、見栄えの悪いコケや黒カビが繁殖しやすくなります。
年に1回程度は2階の窓などから屋根の状態を目視で確認し、ひどい汚れがあれば専門業者に高圧洗浄を依頼してください。
表面を綺麗に保つことで塗膜の余計な劣化を遅らせて、シリコン塗料が持つ本来の寿命を最大限まで引き出すことが可能になります。

 

9-3.

少し傾斜のある屋根の上は非常に滑りやすく、少しの不注意や突風が命に関わる大事故に直結することも多いです。
そのためご自身で無理して作業を行うのは避けてください。
安全に点検や清掃作業を行うときは、プロの業者に頼むのが良いでしょう。

 

まとめ

シリコン塗料は費用と耐久性のバランスが優れており、大切なご自宅の屋根修理に最適なコストパフォーマンスの高い塗料です。
ただ長期間維持するためには、定期的なケアが必要となります。

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