外壁塗装 目的に合わせた色選びを解説

ご自宅の外壁塗装を検討する際、建物の印象を大きく左右する色選びで悩まれる方は少なくありません。
一度塗装を行うと10〜15年前後は同じ外観で過ごすため、絶対に後悔のない色を選びたいものです。
この記事では、外壁塗装の色選びをするときのポイントや注意点、費用について詳しく解説します。
目次
1.外壁塗装で住宅に合った色選びをするメリット
ご自宅の形状や環境に合った色を選ぶことには、美観だけでなく機能面でも多くの利点があります。
住まいを長持ちさせるために知っておきたい、色選びの具体的なメリットを見ていきましょう。
1-1.理想のイメージを実現できる
紫外線や雨風で色褪せた外壁も、住まいに合った色で塗装すれば新築時のような美しい外観を取り戻せます。
和風や洋風、モダンなど住宅のスタイルに合わせて配色を工夫すれば、新築以上の高級感を得ることも可能です。
近年は落ち着いた艶消し仕上げや2色を使うツートンカラーなど、理想を叶える選択肢も豊富に揃っています。
1-2.汚れや経年劣化による色褪せを目立ちにくくする
外壁に付着する砂埃や排気ガス、雨だれなどの汚れは、中間色を選ぶことで視覚的に目立ちにくくできます。
また紫外線による塗膜の変色や色褪せも、化学的に安定した顔料を使った色を選べば長期間抑えられます。
汚れや劣化が目立ちにくい色を選ぶことによって、塗装から10年以上経っても美観を維持することが可能です。
1-3.室内の温度上昇を抑える遮熱効果が高まる
外壁の色によって太陽光の熱を吸収する割合は異なり、白や淡い色を選ぶほど高い遮熱効果が期待できます。
黒などの濃い色は表面温度が60〜70度近くまで上がるのに対し、明るい色は10度以上温度を抑えることが可能です。
夏場の外壁の温度上昇を和らげることで室内に伝わる熱が減り、エアコンの冷房効率が高まって省エネにつながります。
2.外壁塗装で人気のある色
外壁塗装では数多くの色から選べますが、長年にわたり多くの住宅で支持されている定番の人気色が存在します。
それぞれの色が持つ印象やメンテナンス性の特徴を把握し、ご自宅に最適な色を見つける参考にしてください。
2-1.ベージュ・アイボリー
ベージュやアイボリーといった淡い暖色系は、外壁塗装において常にトップクラスの人気を誇る王道のカラーです。
砂埃や黄砂と色味が近いため汚れが目立ちにくく、和風から洋風までどんなデザインの住宅にも自然に馴染みます。
また膨張色であるため建物を実際より大きく見せることができ、温かみのある上品な印象を与えてくれます。
2-2.グレー
白と黒の中間色であるグレーは、外壁に付着する雨だれや排気ガス、コケなどの汚れが最も目立ちにくい色です。
経年劣化による色褪せや黒ずみも気になりにくいため、塗り替え後の日々のお手入れの手間を減らせます。
明るいライトグレーなら爽やかな印象に、濃いチャコールグレーなら都会的な印象にと、濃淡で雰囲気を変えられます。
2-3.ブラック・ネイビー
近年増えているシンプルモダンな住宅やキューブ型の住宅において、ブラックやネイビーの人気が高まっています。
建物全体が引き締まって見えるため高級感や重厚感を演出でき、紫外線で色褪せしにくい点も魅力です。
ただし真っ黒を選ぶと威圧感が出たり砂埃が目立ったりするため、ダークグレーや深いネイビーを選ぶのがおすすめです。
2-4.ホワイト
明るく清潔感にあふれるホワイトは、建物を一回り大きく見せるとともに新築のような輝きを演出できる人気色です。
太陽光を効率よく反射するため夏場の外壁温度が上がりにくく、紫外線のダメージにも強いという特徴を持っています。
黒ずんだ雨だれ汚れが目立ちやすい弱点がありますが、少し黄みやグレーを含んだオフホワイトを選ぶと汚れを抑えられます。
2-5.ブラウン
土や樹木を連想させるブラウンは、落ち着いた温かみがあり、庭の植栽や緑と美しく調和するナチュラルカラーです。
汚れや劣化が比較的目立ちにくく、黒やグレーの屋根材や木目調の玄関ドアとも好相性で家全体を上品にまとめます。
ただし濃いブラウンは色褪せが気になったりツヤが目立ったりするため、事前にサンプルでツヤ加減を確認しましょう。
3.外壁に合った色選びのポイント
数ある塗料の中からご自宅に似合う色を選び抜くためには、事前のチェック基準を明確にしておくことが欠かせません。
塗装工事が終わった後にイメージと違ったと後悔しないよう、押さえておくべきポイントを確認しましょう。
3-1.屋根や玄関のドアなど塗装しない部分との相性を考える
外壁の色を決める際は、壁面単体ではなく屋根や玄関ドア、窓のサッシなど建物全体のバランスを見ることが重要です。
特にアルミサッシや玄関ドア、ブロック塀などは塗装で色を変えられないため、これらの既存色を起点に色を絞ります。
サッシが黒やブロンズなら暖色系やモダンな色、シルバーや白なら寒色系や淡い色を選ぶと全体に統一感が生まれます。
3-2.周囲の住宅や街並みとの調和を意識
どれほど好みの色でも、近隣の住宅とかけ離れた奇抜な色を選んでしまうと、周囲から浮いて悪目立ちしてしまいます。
色選びの段階でご自宅の周りを少し離れた場所から眺め、両隣や向かいの家がどんな色調でまとまっているか観察しましょう。
街並みに馴染むベージュやグレーをベースにしつつ、一部に個性的な色を取り入れると周囲と調和しながらおしゃれになります。
3-3.艶ありや艶消しなど塗料のツヤ加減を考える
外壁塗装では同じ色番号の塗料であっても、仕上げのツヤの強さによって完成後の見た目の印象が大きく変化します。
光沢が最も強い全艶は新築のような輝きがあり汚れも付着しにくい一方、3分艶や艶消しはマットで落ち着いた風合いになります。
塗料によってはツヤの調整が難しい製品もあるため、希望するツヤ加減に対応しているかを事前に業者へ確認しておきましょう。
3-4.ツートンカラーにする場合は2〜3色以内にまとめる
1階と2階やベランダの凹凸部分で色を塗り分けるツートンカラーは、建物に立体感を与える人気の塗装手法です。
おしゃれに仕上げるコツは、外壁全体で使用する色数を2〜3色以内に抑え、同系色の濃淡でまとめることです。
1階部分に濃い色、2階部分に明るい色を配置すると建物にどっしりとした安定感が生まれ、バランスの良い外観になります。
3-5.色褪せにくいなど機能面の基準を取り入れる
見た目の好みだけでなく、汚れにくさや色褪せしにくさといった機能面の基準を取り入れることも満足度を高める秘訣です。
例えば赤や黄色などの鮮やかな原色は紫外線に弱く、3〜5年程度で色褪せが目立ちやすいため、日当たりの良い壁面には向いていません。
日照時間が長い場所には白や黒、ベージュなど紫外線に強い色を選び、幹線道路沿いには汚れに強いグレーを選ぶと安心です。
4.外壁塗装の色選びをするときの注意点
カタログや小さな色見本を見て真剣に選んだのに、実際に塗装すると想像と違う色に見えるケースは珍しくありません。
人間の目の錯覚や光の当たり方によるトラブルを防ぐため、色選びの際に必ず注意すべきポイントを解説します。
4-1.面積効果による色の見え方の錯覚を計算に入れる
同じ色でも、小さな面積で見る場合と広い面積で見る場合とでは、明るさや鮮やかさの印象が変わる面積効果という錯覚が起こります。
明るい色は面積が広くなるほどより白っぽく鮮やかに見え、暗い色は面積が広くなるほどより黒っぽく重たい印象に見えます。
そのため、明るい色を希望する場合は色見本でワントーン暗めの色を、暗い色を希望する場合はワントーン明るめの色を選ぶことが大切です。
4-2.明度対比を考える
ツートンでの塗り分けや塗装しないタイル部分がある場合、隣り合う色の明るさの影響を受ける明度対比にも注意が必要です。
落ち着いた暗い色の隣に明るい色を配置すると、本来の色味よりも必要以上に明るく鮮やかに強調されて見える現象が起こります。
2色以上を組み合わせる際は、それぞれの色見本を実際に並べた状態で比較し、明度の差が開きすぎていないか確認してください。
4-3.大きめの色見本(塗り板)を屋外の太陽光の下で確認する
室内の照明の下で見る色と、屋外の自然光の下で見る色とでは、光の波長の違いによって色合いが全く異なって見えます。
色を決める際は数センチ角の小さなカタログ見本ではなく、A4サイズ以上の大きめの塗り板サンプルを業者に用意してもらいましょう。
その塗り板を外壁に直接当てて少し離れた場所から眺め、晴れた日の昼間だけでなく朝や夕方、曇りの日の見え方もチェックしてください。
4-4.自治体の景観ガイドライン(景観法)の制限を事前に確認
お住まいの地域によっては、美しい街並みや景観を守るために、自治体独自の景観ガイドラインが定められている場合があります。
景観地区に指定されているエリアでは、外壁に使える色の明度や彩度に数値基準があり、鮮やかな原色などが禁止されていることも少なくありません。
塗装工事が始まってからやり直しになるトラブルを避けるため、色を決める前に必ず自治体や塗装業者へ制限の有無を確認しておきましょう。
5.外壁塗装で色によって異なる費用
外壁塗装にかかる費用は建物の面積や使用する塗料のグレードによって決まるため、メーカーのカタログに掲載されている標準色から1色を選ぶ場合、どの色を選んでも金額は変わりません。
一般的な30坪前後の2階建て住宅で外壁塗装を行う場合、足場代や下地処理費を含めた総額の費用相場は80〜140万円前後となります。
ただし、1階と2階で色を分けるツートンカラーや3色以上の多色使いにする場合は、境界線の養生作業や塗り分けの手間、塗料のロスが増えるため、単色塗装に比べて5〜15万円前後の追加費用が発生します。
また、既存の外壁柄を活かすクリア塗装や凹凸を活かした多彩模様塗装、さらには下地が透けやすく塗り回数が増える鮮やかな原色・特注色(調色)を選ぶときも、材料費や施工手間によって金額が変動します。
太陽光を反射する遮熱塗料や汚れに強い低汚染塗料など、色の見え方や美観維持に関わる機能性塗料を選択した場合も、塗装単価が変わるため、予算と理想の仕上がりのバランスを考慮して選ぶことが大切です。
| 塗装・色選びのパターン | 費用相場 (30坪前後の住宅) |
費用が変動する理由 |
|---|---|---|
| 単色塗装 (カタログ標準色) |
80〜120万円 | 選ぶ色による価格差はなく 最もコストを抑えられる |
| ツートンカラー (2色塗り分け) |
85〜135万円 | 境目の養生手間や塗料を 2種類発注するため やや割高になる |
| 多色使い (3色以上の塗り分け) |
90〜145万円 | 細かい塗り分け作業と 複数缶の塗料手配が必要となり 費用が上がる |
| 鮮やかな原色・特注色 (調色) |
85〜135万円 | 赤や黄色などの原色は顔料が高価で 下地が透けやすく塗り回数 (4回塗り等)が増えるため 材料費・施工費が加算されやすい |
| クリア塗装 (無色透明) |
75〜110万円 | 下塗りが不要なため 2回塗りで済むが、 外壁の劣化が少ない場合に限られる |
| 多彩模様塗装 (2〜3色仕上げ) |
95〜140万円 | 高級感が出る分 塗料代と技術料が高め |
6.外壁塗装の色を決めるときの要点
色選びで迷ったときは、イメージを具体化する手順を踏むとともに、将来的なメンテナンス費用まで見据えて判断することが大切です。
ご家族全員が納得できる色選びを成功させるために、押さえておきたい要点を詳しくご紹介します。
6-1.実際の施工事例写真を見て家族で完成イメージを共有
まずは塗装業者のサイトやカタログに掲載されている施工事例の写真を数多く見て、ご家族で好みの方向性をすり合わせましょう。
ご自宅と似た形状や大きさの住宅がどんな色で塗装されているかを参考にすると、完成後の全体像をイメージしやすくなります。
候補が2〜3色に絞れたら、ご自宅の写真を使ったカラーシミュレーションを作成してもらい、屋根やサッシとの相性を比較してみてください。
6-2.業者などのプロに相談する
色の見え方や塗料の耐久性には専門知識が関わるため、自分たちだけで悩み続けずに経験豊富な塗装業者へ相談することが一番の近道です。
地域の気候や日当たり条件を熟知したプロであれば、建物の劣化状態やご予算に合わせて、美しさが長持ちする最適な色を提案してくれます。
無料診断やカラーシミュレーション、大きめの塗り板の手配など、サポート体制が充実している地元の専門店へ相談してみると良いでしょう。
まとめ
外壁塗装の色選びは、住まいの印象を一新するだけでなく、汚れにくさや遮熱性、将来のメンテナンス費用まで左右する重要な工程です。
面積効果などの注意点や長期的なコストも踏まえ、ご自宅にぴったりの色を見つけて後悔のない外壁塗装を実現してください。
広島・山口・岡山・島根県で外壁塗装をお考えの方は、株式会社クレヨンにお任せください。
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