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コラム

トタン屋根はどのような屋根?メリット・デメリットや手入れ方法を解説

2023年09月08日(金) 10:00の投稿「トタン屋根はどのような屋根?メリット・デメリットや手入れ方法を解説」の画像

建築物の屋根材にはさまざまな種類があり、近年では瓦やスレート、ガルバリウム鋼板などが主流となっています。しかし、一昔前には比較的安価で施工のしやすさにも長けた「トタン屋根」が住宅の屋根材として広く普及していました。

トタン板は薄く軽いことが特徴で、加工もしやすくなっていることから屋根材としてはもちろん、外壁や塀といった外構の建材としても活用できます。しかし、トタン屋根にはいくつかのデメリットがあるほか、定期的なお手入れをしなければ劣化スピードが早まることにも注意が必要です。

当記事では、トタン屋根の概要からトタン屋根にするメリット・デメリット、さらに適切なお手入れ方法・修理方法まで徹底解説します。

 

1.トタン屋根とは?

トタン屋根とは、「トタン板」という板状の素材が使用された屋根のことです。トタン板とは、薄い鉄板に亜鉛でメッキ処理を施した素材であり、明治時代以降から現在もなお建材として住宅や工場、倉庫などあらゆる建築物の屋根や外壁・塀に多く用いられています。

トタン屋根の主な特徴は、「薄く軽い」「加工しやすい」の2点です。施工にかかる手間もそれほどかからないため、屋根をスムーズに設置できるでしょう。こうした扱いやすさから、比較的安価に設置できるという点も、トタン屋根の1つの特徴・魅力と言えます。

 

1-1.トタン屋根の種類

トタン屋根とひとくちに言っても、施工方法によってさまざまな種類に分けられます。

下記に、住宅のほか工場などでも用いられる代表的なトタン屋根の種類4つを紹介します。

●瓦棒葺きトタン屋根

屋根の頂上部分(棟)から軒先に向けて、縦方向にトタン板を設置していく方法です。「心木」と呼ばれる木材とトタン板が45〜60cm間隔で交互に並んでおり、縦じまの見た目が特徴的となっています。

●縦平葺きトタン屋根

屋根の頂上部分(棟)から軒先に向けて、縦方向にトタン板を設置する方法であり、「立平葺き」とも呼ばれます。瓦棒と見た目はよく似ていますが、縦平葺きでは心木を使用せず屋根材そのものを加工して組み合わせ・固定することが特徴です。

●波板トタン屋根

波状に加工したトタン板を設置していく方法です。強度の高さが特徴的で、素材によって形状やサイズも多種多様となっています。

●折板トタン屋根

折り曲げて台形状に加工されたトタン板を設置していく方法です。トタン屋根の数ある種類の中でも非常に強度が高いことから、住宅よりも工場や商業施設、体育館などによく用いられます。

このように、トタン屋根は種類によって形状や見た目、さらに強度が異なります。住宅にトタン屋根を設置しようと考えている方は、各種類を把握したうえで適切な種類を選択するとよいでしょう。

 

1-2.トタン屋根の耐用年数

トタン屋根の耐用年数(寿命)は、20年程度です。しかし、この耐用年数はあくまでも目安であり、使用環境によってもやや左右されます。加えて、どのような使用環境であっても5〜10年ごとのメンテナンスは必須です。定期的なメンテナンスを怠ると劣化スピードが早まり、耐用年数を迎えずに葺き替え工事をしなければならなくなる可能性もあります。

なお、トタン屋根の劣化症状には下記のようなものが挙げられます。

  • 塗膜剥離
  • 色褪せ
  • 錆び
  • 腐食・穴あき
  • 雨漏り

屋根は雨や紫外線にさらされるため、塗膜剥離や色褪せ、錆びなどの経年劣化は避けられません。これらの経年劣化による初期症状を放置すると、やがて腐食・穴あきや雨漏りが生じ、内部の下地まで影響を及ぼす可能性もあります。

加えて、台風などの自然災害による強風・暴雨にさらされた場合は、屋根や釘の浮きが生じるケースも決して珍しくありません。

さらなる被害を防ぐためにも、早い段階でのメンテナンス・部分補修が大切です。

 

2.トタン屋根にするメリット

トタン屋根には、その特徴からさまざまなメリットがあります。代表的なメリットは、下記の3つです。

  • 価格が安い
  • 耐震性が高い
  • 緩い勾配でも使用できる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく説明します。住宅の屋根にトタン屋根を取り入れようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

2-1.価格が安い

トタン屋根の費用相場は1m2あたり「4,500円〜」と、他の屋根材と比較して安価な点が大きな魅力です。住宅の屋根材として他に主流である化粧スレート・ガルバリウム鋼板と比較すると、その安価さがよく分かるでしょう。

屋根材 1m2あたりの費用相場
トタン屋根 4,500円〜
化粧スレート 6,000円〜
ガルバリウム鋼板 7,000円〜

また、低価格なのは材料費だけではありません。前述の通り、トタン屋根に用いられるトタン板は施工のしやすさにも長けており、施工業者は少ない人工で施工できます。したがって、施工業者へ依頼した場合の施工費も安く抑えられるでしょう。

 

2-2.耐震性が高い

トタン屋根の重量は、粘土瓦と比較して10分の1以下と言われています。このように非常に軽い素材であることから、耐震性にも優れています。

地震によって感じる揺れ自体は、基本的に建築物の屋根が重いほど大きくなり、反対に屋根が軽いほど小さくなります。

揺れが大きくなると、屋根材のズレ・落下といった屋根材そのものへの影響だけでなく、外壁のひび割れや落下した屋根材による外構のひび割れ・崩壊など、さまざまな被害リスクが想定されます。

耐震性の高いトタン屋根は、地震による被害を少しでも軽減させたいという方にとって非常にメリットの多い屋根材となるでしょう。

 

2-3.緩い勾配でも使用できる

住宅の屋根材として近年主流となっている瓦屋根やスレート屋根は、一定基準以上(4寸以上)の勾配が必要です。

しかし、トタン屋根をはじめとした金属製屋根は屋根材の継ぎ目が少なく、傾斜が緩くても雨漏りリスクがほとんど生じません。そのため、緩い勾配でも使用できます。

屋根の傾きが少ない・雨漏りをしっかりと避けたいという方にとって、トタン屋根はおすすめと言えるでしょう。

 

3.トタン屋根にするデメリット

トタン屋根には、さまざまなメリットがある一方で、当然デメリットも存在します。メリットだけに目を向けると、設置後に思わぬ後悔をしてしまう可能性があるため、トタン屋根を検討しているのであれば必ずデメリットも理解しておきましょう。

トタン屋根にするデメリットには、下記の3つが挙げられます。

  • 断熱性が低い
  • 遮音性が低い
  • 錆びやすい

ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく説明します。

 

3-1.断熱性が低い

断熱性が低いという点は、トタン屋根の最大のデメリットとなるでしょう。

トタン屋根は薄い金属板となるため、熱伝導が高いことが特徴です。真夏に屋根のない屋外で自動車を少し放置すると、車内の気温がみるみるうちに高くなるように、日差しがきつくなる夏などには温められた熱がそのまま屋内に影響してしまうこともあります。

また、外部からの熱を通しやすいため、空調効率も低下することに注意が必要です。場合によってはエアコンをフル稼働しても間に合わないケースもあり、電気代が無駄にかかってしまう可能性もあるでしょう。このような事態を防ぐためには、あらかじめ質の高い断熱性を入れるなどの対策が必要です。

 

3-2.遮音性が低い

トタン屋根をはじめとした金属屋根は、遮音性が低く、外部からの音を拾いやすいこともデメリットです。特に、激しい雨が降ったときは屋根に打ち付ける雨粒の音が室内に響きやすく、音に敏感な方にとっては最大のデメリットと言っても過言ではないでしょう。

しかし、トタン屋根の遮音性は工夫を凝らすことで少なからず改善できます。

おすすめなのは、トタン屋根に遮音性・防音性に優れた塗料を塗ったり、トタン屋根自体に防音シートを張り付けたりする方法です。しかし、これらは知識や技術が必要となります。自分で行うこともできますが、素人技術での施工はかえって劣化を進める原因にもなるため、業者依頼が基本となることも覚えておきましょう。

 

3-3.錆びやすい

トタン屋根をはじめとした金属屋根は、経年劣化による傷や錆びが発生しやすいことも特徴です。錆びをある程度防ぐためにもメッキ処理が施されているものの、原材料は鉄となるため、表面のメッキに傷ができるとそこからさらに錆びが広がりやすいことにも注意しなければなりません。

錆びは、一度発生すると急速に広がります。さらに錆びを放置すると腐食や穴あきが生じる可能性もあるため、定期的にお手入れをすることはもちろん、錆びを見つけた場合は早急にメンテナンスを行いましょう。

 

4.塗装でトタン屋根をお手入れするには?

経年劣化によってトタン屋根の色褪せや軽度の錆びが見られたときには、塗装でのメンテナンスがおすすめです。劣化が始まっている箇所を中心に屋根塗装をすることで、症状の進行を食い止めることができます。なお、錆びが出始める前に塗料を塗り替えれば、より綺麗な状態を長持ちさせられるでしょう。

また、塗装でのメンテナンスにかかる費用は、塗装面積や塗料の種類によって異なります。

ここからは、メンテナンスを目的としたトタン屋根の塗装において、主な流れとおさえておきたいポイントを分かりやすく紹介します。

 

4-1.ケレン作業をする

トタン屋根に塗装でのお手入れを施すときは、まずケレン作業を必ず行いましょう。

ケレン作業とは、屋根や外壁の塗装時に行う下地処理のことであり、もともとあった錆びや塗膜を削ぎ落として凹凸をつくるという大切な工程となります。ケレン作業を怠ると、せっかく塗装をしてももともとの錆びや油膜が邪魔をして塗料がしっかり密着せず、すぐに剥がれ落ちてしまいます。トタン屋根の塗装によるお手入れは、ケレン作業が最も肝心と言っても過言ではありません。

また、ケレン作業とひとくちに言っても、劣化状態や作業によっていくつかの種類に分けられます。住宅におけるトタン屋根のメンテナンスを目的として行うケレン作業は、主に手工具と電動工具を用いた「3種ケレン」、または手工具のみを用いた「4種ケレン」となることがほとんどです。

 

4-2.錆止め処理をする

トタン屋根のケレン作業が終わったら、次にその上から錆止め処理を施しましょう。

トタン屋根の最大の天敵は、錆びです。塗装後の錆びの発生を最大限食い止めるためには、単なるつなぎとしての効果しか期待できない下塗り材ではなく、錆止め効果のある下塗り材をしっかりと塗装することをおすすめします。

また、下塗り材を選ぶときは、錆止め効果の高さだけでなく浸透性の高さも要チェックです。塗装したときにムラや凹凸、さらに塗り残しなどがあれば、そこから劣化や錆びが広がる可能性も大いにあります。このような事態を防ぐためにも、質の高い下塗り材で錆止め処理を行いましょう。

 

4-3.塗装を行う

下塗り材による錆止め処理が完了したら、いよいよ塗装を行います。下塗り材でも下地への密着力や錆止め効果は十分に期待できるものの、紫外線に対する耐性はないため、それを保護する目的で上塗り塗料を塗っていくこととなります。

上塗り塗料は、2回以上塗ることによってその効果がさらに発揮されると言われています。また、上塗りを2回行う場合、1回目の工程は「中塗り」と呼ぶことも覚えておきましょう。

上塗り塗料の耐久性は、塗料の主成分である樹脂によって左右されます。住宅におけるトタン屋根の上塗り塗料としては、ウレタン樹脂・シリコン樹脂がよく選ばれることも特徴です。

 

5.トタン屋根の修理方法

錆びによってトタン屋根に穴あきが発生した場合や経年劣化が進んだ場合、メンテナンスだけでは本来の輝き・機能性を取り戻すことができません。さらなる被害を食い止めるためにも、本格的な屋根修理を早急に行うことが大切です。

ここからは、トタン屋根の主な修理方法として「カバー工法」「コーキング」「張り替え」の3つを詳しく解説します。

 

5-1.カバー工法

カバー工法とは、劣化したトタン屋根の上に直接野地板を敷き、新たな屋根材を被せるという施工方法です。基本的に、トタン屋根の修理としてカバー工法を行う場合、新たに被せる屋根材はトタン板ではなくガルバリウム鋼板が用いられることとなります。

カバー工法の費用相場は、1m2あたりおおよそ8,000〜12,000円です。30坪の住宅の場合、野地板の設置や足場の組立などを含めると120万円前後となるでしょう。

比較的短い納期で綺麗な屋根材に変えられる点は大きな魅力ですが、トタン屋根の形状や屋根下地の劣化の進み具合によってはカバー工法ができません。また、劣化したトタン屋根はそのままの状態となるため、トタン屋根の根本的な修理方法とは言い難いことにも注意しておきましょう。

 

5-2.コーキング

トタン屋根の劣化により雨漏り・水漏れが生じている場合は、コーキングでの補修がおすすめです。アクリルやウレタン、シリコンでできたコーキング材(シーリング材)を用いて、雨漏りの原因となっている穴あきや隙間を埋めていきます。

トタン屋根をコーキングで補修するときは、必ず劣化した古いコーキング材をカッターなどを用いて取り除きましょう。このとき、下地を傷つけないよう注意してください。汚れやほこりを取り除いたあとは、密着度を高めるために下地を塗布し、コーキング材を丁寧に塗布していきます。

部分的なコーキング補修であれば、費用相場は5万円〜となります。しかし、補修が必要な箇所の大きさやコーキングに使用するコーキング材によっては、相場の2〜3倍の費用がかかる可能性もあるでしょう。コーキング材も素材によって特性や価格帯が大きく異なるため、トタン屋根の素材や劣化状況、さらに予算に適したものを選ぶことが大切です。

 

5-3.張り替え

トタン屋根の劣化が著しく進んでいる場合、修理や補修だけではきれいな状態に戻すことができなくなる可能性があります。さほど効果の感じられない修理に多額の費用をかけてしまうよりも、張り替え(葺き替え)による屋根リフォームの実施が望ましいでしょう。

トタン屋根を張り替える場合の費用相場は、撤去費用込みで1m2あたり10,000円前後となります。決して安くはないうえに、たとえ張り替えても錆びやすいことには変わりないため、近年では錆びに強く、トタン屋根よりもメンテナンス頻度の低いガルバリウム鋼板への張り替えが主流となっています。

ガルバリウム鋼板はトタン板よりも防錆能力が高く、耐用年数も約25〜35年とされています。さらに、張り替え費用の相場も1m2あたり12,000円前後と、トタン屋根からトタン屋根への張り替え費用と大きく変わりません。

 

6.トタン屋根の塗装やお手入れはDIYでできる?

トタン屋根の塗装や雨漏り修理は、業者に依頼せず自分で行う方も少なからず存在します。しかし、脚立を用いて屋根に登る必要があるほか、高所作業となるため非常に危険が伴います。万が一の事故を防ぐためにも、塗装や補修を自分で行うのは避けて屋根修理業者に依頼するとよいでしょう。

トタン屋根の塗装やお手入れ・メンテナンスを依頼できる業者を選ぶときは、下記5つのポイントをチェックしておきましょう。

  • 料金プラン
  • 施工実績
  • 保証内容
  • 在籍スタッフの保有資格
  • アフターフォロー制度

また、費用の安さも重視したいという方は、自社施工かどうかも要チェックです。自社施工の専門業者は人件費や中間マージンが抑えられ、結果として依頼費用の削減にもつながります。

安心して依頼できる施工業者を見つけるためには、アフターフォロー制度が充実しているかどうかをくまなくチェックすることも大切です。気になる施工業者をピックアップし、各業者から見積もりを出してもらうなどしてじっくりと比較・検討してみてください。

 

まとめ

トタン屋根とは、薄い鉄板に亜鉛メッキ処理が施されたトタン板の屋根のことです。薄く軽い・加工しやすい・施工にかかる手間が少ないという特徴があり、比較的安価な屋根材として古くから普及しています。

安価であるほか、耐震性に優れている点や緩い勾配でも使用できる点は魅力ですが、錆びやすいため定期的なお手入れ・メンテナンスは欠かせません。また、補修には知識が必要であるうえ素人技術では危険も伴うため、業者依頼が基本です。

トタン屋根修理に対応する業者選びの際は、施工実績が豊富で、保証内容やアフターフォロー制度が充実しているかどうかをチェックするとよいでしょう。ここまでの内容を参考に、ぜひ信頼できる専門業者を見つけてみてください。